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三輪俊和事務局長あいさつ


「平和とくらしを守る北九州市民の会」の結成に寄せて

 

                               市民の会事務局長 三輪俊和

1 「平和とくらしを守る北九州市民の会」の結成

20081122日(土)は、北九州の市民運動にとって歴史的な日となるでしょう。1990年より18年間にわたり市民運動の発展を促進するために大きな役割を果たしてきた「市民の会」を発展的に解消し、市長選挙を闘う政治団体から、市民の要求にねざし、日常的に広範な市民と手をむすび市民運動の推進・交流とネットワ−クの輪を広げていく新しい市民運動団体として、「平和とくらしを守る北九州市民の会」(略称:市民の会)が結成されたのです。

200724日の北九州市長選挙を戦った笑顔の会の活動は、幅広い市民の結集と民主市政を実現させる政策的優位性を示しえた意義を持つとともに、残念な結果であったとはいえ、40年間続いた保守・官僚市政をストップさせ、市民の力で市政が変わることを示しました。

 笑顔の会の総括と解消過程で、これまでの「市民の会」を発展させ、日常的な新しい市民運動をいかにつくっていくべきかを「市民の会」常任幹事会中心に検討しました。その結果、「市民の会」を発展的に解消し、新しい市民運動の日常的な推進・交流団体を目的とした会を結成することを7月24日「市民の会」幹事会で決定し、あたらしい市民の会の結成に向けて準備委員会を設置しました。準備委員会は、新しい会の名称、規約、役員等を検討した結果を結成会で提案し、質疑応答を受け満場一致で「平和とくらしを守る北九州市民の会」が結成されたのです。

 

 2 「平和とくらしを守る北九州市民の会」の活動

「平和とくらしを守る北九州市民の会」は、北九州市における平和な地域社会をつくり、市民のとくらし・権利を守るため、様々な市民運動の中心的役割を担い、幅広い市民との協働と運動の推進・交流を行うと共に、市民の要求にねざした運動の構築や市政刷新の系統的研究と提案を行なうため、規約で次の5つの事業に取り組むことを定めています。

  市民の要求と対話を基礎に、広範な市民運動を推進し、住民自治能力を高めていくためのあらゆる事業を行います。

  北九州市政に関するあらゆる分野での民主的な討議と分析を基礎に、市民の要求を実現させるための政策提言をし、市政に反映させる取り組みを行ないます。

  市民との日常的な運動と交流・対話により、市民ネットワークを広めていくために、定期機関紙・ニュースの発行や、ウエブページによる日常的な発信をしていきます。

  必要に応じ、講演会、学習会や市民要求にねざした市民集会等を開催し、広範な団体・個人に呼びかけ、会の発展と拡大につとめます。

  区民の会の発足・発展や、専門領域での部会の設置等、多様な運動形態を追求していきます。

 現在、事務局を中心に「平和とくらしを守る北九州市民の会」のウエブページを九州きかんし印刷の援助をうけながら作成中です。年内に公開し、毎日更新して、広範な市民との日常的な対話、交信のネットワ−クを広げていきます。09年3月27日(金)に、記念講演を含めた学習決起集会(時間・1830分〜、場所・ウェル戸畑多目的ホール)を開催します。これにむけて幹事会の役員選出と幹事会開催が年明けに予定されており、あたらしい市民運動はすでに始動しております。

 

 

 3 「平和とくらしを守る北九州市民の会」の展望

  民主的な北九州市政とは、北九州市の基本的な地域づくりの方向が100万市民の総意と意志によって決定され実施されていくことを意味しています。このためには、北九州市民一人一人が、正しい情報を共有し、自らの意見を主張し、100万市民による決定システムが実現する方向をめざして、新しい民主運動が展開されていく必要があります。北橋市政の実現は、市民要求の一定の反映であるとはいえ、オール与党体制のもとでの決定は、決して100万市民の総意による決定ではありません。北九州市民により北九州市の基本的な施策が決定・実施されるためには、100万市民は、正しい科学的な情報を共有し、決定能力を高めていく必要があります。このためには、民主的な市民運動を中心的に担う「平和とくらしを守る北九州市民の会」は、現代の高度化した情報処理能力を先導的に活用し、広範な民主勢力の情報ネ−トワ−クを確立することが必須の条件となります。北九州地域における事実・統計などの客観デ−タの共有や基本政策・個別政策の蓄積がデ−タ・バンクとして保有され、日常的に100万市民に科学的な多数の情報や政策提言を発信するとともに、100万市民の意見や要求をインタ−ネットで汲みあげ、「科学の目」で分析し、具体的な提言・政策として100万市民にフィ−ドバックする活動が要請されています。また、各区・各校区の政策も同じように、そこに住む人々の総意による決定により個別・具体的な政策として実施されていくものです。広範な民主勢力の情報ネットワ−クを活用した活動は、21世紀の未来を担う青年が主導的にリ−ドする分野であることを考えますと、民主的な青年の感性と柔軟な頭脳の結集は、また新たな青年を呼び集め、より創造的な民主運動を発展させていくに違いないとおもわれます。このためにも、我々は、科学的な分析能力と情報処理能力をあわせもつ民主的な青年を市民の会に結集させることで、運動の展望を切り拓くことができるでしょう。北九州における民主的な市民運動は、労働運動の歴史をはじめ、全国に誇りうるものです。これらの民主運動の伝統と経験をさらに発展させながら、新しい民主的な運動を展開し、100万市民の意志と総意により北九州市の基本的方向が決定され実施されていくことが、真の地方自治が開花する道筋だとおもいます。

Copyright 2008 平和とくらしを守る北九州市民の会